こんにちは。kanakoです。
この記事は以下のような方におすすめです。
・会社での人間関係で悩んでいる
・全員に嫌われないようにしようと無理をしている方
・メンタル疾患やうつで苦しんでいる
人の顔色を伺いながら生きるのほんと辛い、、
毎日消耗してばかり、、
そんな悩み抱えていませんか?
友人関係、会社の同僚、上司、家族、夫婦関係、私たちのストレスの大半は
人間関係と言われています。
私も豆腐メンタルすぎて、新卒の会社を1年で辞めた経験があるので、
もっとストレスフリーになれたらな、と思ったことは幾度となくあります。
そこで出会ったこの「ストレスフリー超大全」。この本1冊がまさに私をストレスフリーにしてくれました。
正直この本と出会わなかったら、今も様々なストレスに苦しんでいたことと思います。
今回は本書について読んでみた感想とどんな本なのか紹介していきたいと思います。
(ネタバレ注意)
Contents
「ストレスフリー超大全」とは?
本書は、精神科医である、樺沢紫苑(かばさわしおん)さんが書いた本で、10万部も売れている今話題の本になっております。
樺沢氏は札幌医科大学医学部卒。
2004年からシカゴのイリノイ大学に3年間留学。
帰国後、樺沢心理学研究所を設立した人物です。
そんな樺沢氏のビジョンは、「情報発信を通じてメンタル疾患、自殺を予防する」こと。
YouTubeチャンネル、「樺沢紫苑の樺チャンネル」でもメンタルヘルスに関して多くの発信をしています。(2021年現在登録者数29万人超え)
また、樺沢氏は本書のほかに、「学びを結果に変えるアウトプット大全」や「学び効率が最大化するインプット大全」も書いており、こちらも大ベストセラーとなっております。
本書の特徴
①まるで辞書のようにボリューミー
なんと本書のページ数は343ページ。「インプット大全」や「アウトプット大全」も分厚いです。
樺沢氏の本は全体的にボリューミーな本が多く、テーマにまつわるあらゆる分野を網羅しているのが特徴です。
ほかのストレスやメンタルヘルス関連の本だと、
睡眠に特化していたり、食事に特化していたり
分野を絞っているものも多く見受けられますが、本書はまさに
広く、そして深く。という感じ。
ストレスに関する問題はすべて網羅していて、なおかつその原因まで詳しく説明しています。
②大切なポイントをリスト化、太字&マーカーで強調
なんせ辞書のように分厚いので、同じ文字ばかりでは読む気が失せてしまします。
本書では、悩みに対して大切なことをToDoリストのような形でわかりやすく解説してくれています。
また、重要な部分については太字&水色マーカーで示してくれているので、
全部読まないで、要点だけ読みたい人にもぴったりです。
③さらに学びたい人向けのおすすめ本の紹介がある
仕事のストレス、プライベートのストレス、各ジャンルの最後におすすめの本を紹介するコラムがあります。
本書だけでは詳しいことがよくわからないな、物足りないなと感じる人は、紹介されているおすすめ本を読むことでさらに理解が深まるんじゃないかと思います。
おすすめ本の紹介をしている著者はなかなかいないですよね。
なので、樺沢氏の知識の幅広さ、研究熱心なところが分かる本だなと改めて実感しました。
本書の目次
本書は次のような構成になっています。
・序章ーすべてのベースとなる「解決法」ーストレスフリーの基本
・1章ー他人ではなく「自分」を変えるー人間関係
・2章ー「仲間」と「家族」が活力となるープライベート
・3章ー「天職」を求め、「やらされ仕事」から抜け出すー仕事
・4章ー「疲れない体」を手に入れるー健康
・5章ー心を整え、「新しい自分」にアップデートするーメンタル
・終章ー精神科医がたどり着いた「とっておきの考え方」ー生き方
やはりこれだけ見ると、いかにあらゆるストレスに対して、解決法が書いてある本なのかがわかりますよね!!
「ストレスフリー超大全」はこんな人におすすめの本!
この本は、ストレスに悩んでいる人でもそうでない人でも、すべての方におすすめできる良書なのですが、
特にこんな方におすすめです。
・他人と自分を比べてしまう方
・職場の人間関係が嫌で疲れる方
・疲れやすさに悩んでいる方
・うつなどメンタル疾患を抱えている方
・発達障害やHSPで悩んでいる方
「ストレスフリー超大全」を読んで変わったこと
私自身、本書を読む前と後で、
仕事のストレスにうまく対処する方法
が分かるようになったのが一番大きいです。
社会人1年目でわからないことだらけ。仕事が自分に向いてなさ過ぎて落ち込む日々。
仕事を辞めたいと思いつつも、果たしてやめるべきか、今のタイミングで大丈夫なのか、
何度も悩みました。
そんな時にこの本に助けられました。
本書の、
・仕事を辞めたい理由を自己分析してみる
・体を壊す寸前なら迷わず辞める
・仕事ではきちんとメモを取り、インプットすること
このアドバイスがあったからこそ、自分と改めて向き合い、
今会社を辞めるべきか、自分の意志で判断をすることができました。
ですので、この本には本当に感謝しています。
「ストレスフリー超大全」の印象に残ったところ
①どうしても仕事を辞めたいと思った時の対処法
今の人間関係が嫌でしょうがない、耐えられない、そんな思いから今の仕事を辞めたいと思う時ってありますよね。
樺沢紫苑さんは本の中でそのような悩みについて次のようにアドバイスしています。
“もし、あなたの「会社を辞めたい理由」に、変えられる可能性があるのなら、変えられる努力をできるだけすべきです。”
人間関係が嫌という場合には、自分のとらえ方を変えることで改善できるかもしれませんし、人間として最悪な人がいる場合には上司に相談して異動をお願いすることで解決できるかもしれませんよね。
また、給料が低くて辞めたいという場合には、現職を続けたまま副業などで収入を補うという選択肢もあります。
会社に入って「こんなはずじゃなかった」と辞めて、転職して、また辞めてを繰り返していては問題を解決できずに自分のキャリアを台無しにしてしまうことになりかねません。
そのためにも仕事を辞めたい理由をしっかり分析し、「この会社で少しでも何か変えられないか」考える必要がありそうですね。
自分一人ではわからないという人は、キャリアカウンセリングを受けるなど第三者の意見を聞くのもおすすめです。
②体を壊す寸前なら迷わず辞める
“脳卒中やくも膜下出血で倒れて死ぬかもしれないし、仮に助かっても半身不随や言語障害などの後遺症で、一生苦しむ人もいます。”
“真面目で一生懸命な人ほど、病気になってはじめて仕事を辞めるのです。”
この本では、残業時間があまりにも多い(月80~100時間)企業やブラック企業は迷わず辞めるべきと書いてあります。
しかし、私個人の意見では、残業が少なくても体を壊しそうな環境であれば辞めていいのではと思います。
私の働いている職場では、残業はほとんどなかったのですが、仕事内容が合わず体力的にとてもつらいものでした。
全ての人が週5日8時間労働に合わせられるでしょうか。
人より疲れやすく体力がない、そんな方も結構いるのではと思います。
自分が体を壊さない働き方、会社を見つけることは逃げでも甘えでもないと思います。
また、パナソニック創業者の松下幸之助さんの言葉も本書には載っています。
“いかにすぐれた才能があっても、健康を損なってしまっては十分な仕事もできず、その才能もいかされないまま終わってしまいます。”
ー松下幸之助(パナソニック創業者)
何よりも健康が大切。松下幸之助さんのおっしゃる通りだと思います。
この言葉が、いま苦しんでいる人に届いてほしいです。
③「うつっぽい」と思った時にすべきこと
“一生涯でいうと、気分障害にかかる確率は7%、何らかのメンタル疾患にかかる確率は15.2%で、6人に1人はメンタル疾患にかかる計算になります。”
そもそもうつっぽいってどんな感じか、今の状態は果たしてうつなのかわからない時がありますよね。そんな方に向けても本書では誰でもすぐうつかどうか簡単にできる「自己診断」を紹介しています。
“□この1か月間、気分が沈んだり、憂うつな気持ちになったりすることがよくありましたか?
□この一か月間、どうも物事に対して興味が湧かない、あるいは、心から楽しめない感じがよくありましたか?”
2つの質問のうち、1つ当てはまるとうつ病の可能性があり、両方が当てはまるとうつ病の可能性が約88%だそうです。
この2つの質問に一つでも当てはまるようであれば病院に行ったほうがいいかもしれませんね。
発症してからすぐに病院に行くことができれば短期間で症状が改善するので、長引いて手遅れにならないようにしたいですね。
ちなみに私も仕事のストレスにより適応障害と診断され、抑うつ状態になりましたが、早くに病院に行ったので、重度のうつ病にならずに済みました。。。
その他書いてあること
先ほど紹介した3つの印象に残ったところ以外にも様々なジャンルの悩みに答えているのが本書の魅力です。
- 自己肯定感を高める方法
- 嫌なことを忘れる方法
- 発達障害かもしれないと思ったら
- 自分がHSPかもしれないとおもったら などなど
本書のデメリットとメリット
デメリット
まず最初にあえてデメリットをお伝えすると、
・ところどころ厳しいコメントもあり
・ある特定のジャンルについてもっと詳しく知りたい人にとっては不向き
・全部隅々まで読み込もうとすると時間がかかる
かなと思います。
厳しいコメントがあった部分としては、
「仕事を覚えるときは、言われたことを100%実行するのが最低限である」
このような感じですね、、
正論ではあるのですが、HSPかつ豆腐メンタルの私にとっては、
この文章がグサッと来ました(汗)
自己啓発本などでよく手厳しい文章を見かけますが、
優しくコメントしてほしい、優しい言葉を使ってほしいという人には
ちょっと耳が痛くなるところがあるかもしれません。
あとは、この本は、あらゆるジャンルのストレスに対応しているので、
睡眠について深く学びたいとか、そういう方は別の本が良いかなと思います。
メリット
・網羅している範囲が幅広すぎて驚くレベル
・要所要所に図やイラストがあり、わかりやすい
・章ごとにカテゴリが分かれているので、読みたいところから読み進めることができる
・大事な部分はマーカー&太字で強調してあるので全部読まなくても要点が分かる
正直ここまでストレスを幅広く扱っている本はないと思います。
仕事、副業、起業、家族、恋人、友人、うつ、生活習慣、HSP、発達障害、死について、生き方についてetc
もう生きること全部含まれてるじゃん!!
そんな感じです。
今仕事に悩んでいるんだよなあ、、そんな方は仕事のカテゴリだけ読めばOK。
ストーリーとして全部つながっているわけではないので、興味がある分野だけ読み進めることが全然できる本です。
まとめ
およそ340ページものボリュームのある本に、ストレスだけではなくて、発達障害やHSPについても解説されているなんてありがたい限りです。
最近のHSPや発達障害の本はそれ専門に詳しく書いてあるものが多いので、この本のように様々なジャンルを網羅しているものはなかなかないんじゃないかと思います。
見たいジャンルや箇所だけ読むのもいいですし、全体を広く浅く読むのもおすすめです。
私はこの本に出会ってから、抑うつも徐々に改善されましたし、ストレス解消本は正直この1冊だけで十分というぐらいです。
ぜひこの本から、ストレス社会を生き抜く方法をたくさん吸収してみてくださいね。
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