この記事はこんな方におすすめです。
- ホテルマンとして就職したい
- ホテルマンの仕事が大変って本当??
- ホテルマンが向いているのはどんな人??
ホテルマンって、きれいなスーツを着こなして、いつもニコニコ笑顔で、
キラキラした印象ありますよね!!
そんな華やかなイメージから、ホテル業界を志望する人が毎年たくさんいます。
私も接客を極めて、お客様の一生に寄り添いたい、そんな思いで入社しました。
しかし、待っていたのは想像以上に大変な仕事。
今回はホテルマンの仕事(レストラン業務)を1年経験した私が、
ホテルマンの仕事のデメリットとメリットについて解説していきます。
Contents
ホテルマンは全般的にきつい!!3年で50%が離職する業界
結論から言うと、ホテルマンの仕事はめちゃくちゃきついです!!
大卒3年以内に約半数が離職すると言われており、
人手不足も深刻な業界です。
ではなぜこんなに離職率が高いのか、実際に業務を経験したからわかる
ホテルマンの大変なところを挙げていきます。
理由①体力勝負
まず第一に体力です。
これがないとすべてが始まらないというくらい、ホテルマンになるにあたって最も重要な要素だと私は思います。
ホテルマンとして仕事をしていて、体力が必要だなと思ったことはたくさんありました。
- ジュースの瓶が30本ぐらい入った重いラックを運ぶ
- 仕事をしている時間はずっと立ちっぱなし(女性はヒール辛い)
- 夜22時ぐらいまで働き、翌朝6時起き(深夜まで働く人も。。)
- たまに6連勤とかある
私も朝7時に出勤して、10時まで働く、18時まで休憩、18時~22時まで再び働く
みたいなことを数回経験しましたが、夜遅くに帰ってきて、翌朝早い出勤はとっても大変です!!
(ホテル業界では、お昼の時間帯に休む、中抜けというシフトがあります。)
最悪、睡眠時間5時間とかになり、休憩時間も睡眠に充てていたほどです。
理由②スピード勝負
意外と思われる方多いかもしれません。
なぜスピード勝負なのかというと、
お客様の時間や行動に合わせる職業だからです。
お客様のお食事の時間帯は様々。もちろん1組のお客様だけではなく、何十組ものお客様がいらっしゃいます。
お客様が指定したその時間までに余裕をもって、料理の仕込み、テーブルセット含めて完成させなければなりません。
また、お客様がお食事を召し上がっているときも、次々と料理が出来上がっていくので、
新鮮なうちに料理をサービスする必要があるんです。
料理だけではなく、フロントのチェックイン、チェックアウトの時もそうです。
特にチェックアウト時は急いでいるお客様もいらっしゃるので、スピーディーに手続きする必要があります。
マイペース、頭の回転がちょいと遅い私にとっては、スピードを求められることにより、脳が疲労困憊。。
疲れがなかなか取れませんでした、、
理由③不規則勤務
ホテルは基本的に365日稼働しているので、
サラリーマンのようにもちろん土日休みってことはありません。
また、24時間お客様のあらゆる要望に応える必要があるため、
宿泊、フロント業務では夜勤が発生します。
私は夜勤は経験したことがないため、確かなことは言えません。
しかし、夜勤は日中に比べるとお客さんも少ないので、
割とゆったりと仕事ができると聞いたことがあります。
理由④マルチタスク
ホテルマンはやることたっくさんです!!泣
例えば、レストラン業務では、1テーブル4人とか多いと10人ぐらい
お客様の情報を把握している必要があります。
どんな情報を把握するのかというと、
- アレルギーはないか
- 苦手な食材はないか
- 誕生日の場合、バースデーケーキを出すタイミング
- 各お客様が召し上がるドリンクの把握
1人のお客様を相手にするならまだしも、
10人分把握!!私だったら忘れちゃう。。
お客様それぞれ召し上がるペースも違うので、とにかく各お客様に合わせて料理を出します。
また、アレルギーをお持ちのお客様には専用の料理を出さなければならず
間違えることは絶対許されません!!(お客様の命に関わるので)
視野を広く持ち、全体を見る、そのような能力が必要になってくる難易度の高い仕事です。
理由⑤クレームの多さ
ホテルマンはクレーム対応もすることで有名です。
どの客層を相手にするかにもよって変わってきますが、
- 客室に髪の毛が落ちていた
- 料理を間違えてお客様に提供してしまった
- チェックインの手続きを間違えた
- ワインを注ぐときにこぼしてしまった
などホテルマンは基本的に
ミスが許されない仕事が多いです。
もちろん新人の頃はまだ何も知りません。
ミスをすることで成長していく部分も少なからずあるので
失敗を経験することは大事だと思います。
お客様、また上司、先輩にお叱りを受けながら
段々と成長していくことが多いです。
私の場合は、上司にお叱りを受けることが多く、
豆腐メンタルだったのもあり、簡単にメンタルがへし折られました(泣)
未経験からでも就職できるのか?
結論、ホテルマンは未経験でも就職、転職することが可能です!!
なぜなら、人手不足の業界だから。
(最近はコロナの影響で採用が鈍化しているかもしれません!!)
人の入れ替わりが非常に激しい業界です。
ホテルマンに必要な、体力やメンタルあたりを兼ね備えている人、
接客が大好きな人、接客の経験がある人は採用されやすいと思いますよ。
どんな人が向いているのか?
私が1年経験して、長くホテル業界で勤めている人には、このような特徴がありました。
- 体力のある人
- ストレス耐性のある人
- 手際よくパパっとこなすのが得意な人
一つずつ解説していくと、、
体力のある人
ホテルマンで一番必要なのは、体力だと私は思っています。
私の周りで何年も勤めている先輩や上司は、
- 4、5時間睡眠でも頑張れる
- 重いもの持てる
- 体育会系
がやはり多い印象でした。
ストレス耐性のある人
これは、クレームやお叱りを受けても折れないメンタル、
適度に受け流せるメンタルを持っているか
が大事だということです。
お客様からクレームをいただいたときは、まず丁寧に謝罪し、
そのうえで、同じ失敗をしないようにどうすればいいか
考える必要があります。
上司や先輩からお叱りを受けた場合には、
「怒られているうちはまだまだ成長できる」
そういったポジティブな気持ちで、気持ちを切り替えて毎回の勤務に臨むことが求められます。
そもそも私は毎回すぐ疲れてしまうので、昨日怒られても寝て忘れてしまうタイプ(笑)
なので、日記や仕事ノートにメモすることを心がけていました。
手際よくパパっとこなすのが得意な人
これに関しては、正直向き不向きが分かれると思っています。
私は優先順位をつけて手際よく、かつ要領よくこなすことが
能力的に!?苦手な方でした。
なので、上司からは「遅い!!」
とお叱りを受けることもしばしば。
対して、同じ新卒でも、もともと要領の良い方もいて
そういう方は、ミスはあれど仕事のパフォーマンスも安定していました。
その他に頭の回転が速い人、機転を利かせるのが上手な人も活躍していました。
人間関係はどうなの?
ホテル業界って裏ではなんかドロドロしてそう、、
そんな思いの方もいるかもしれません。
結論から言うと、たまにお局様のような厄介な人がいます。
でも、私が経験した中では皆さん仕事ができる優秀な方ばかりでした。
その他の特徴としては、こんな感じ。
- 配属された場所による
- 体育会系の人が多い
- メリハリをつけるのが上手い人が多い
一番は配属された部署によります。
同期の人数、先輩、上司の人数も施設によってまちまち。
なので一概に人間関係がよいですかと言われるとそうでもないし、
悪いですかと言われてもそうではありません。
私は、みんなと仲良くできる外向的なタイプではありません。
仕事も一人で抱え込んでしまうこともありましたが、
先輩方が
「わからないことあったらいつでも言ってね。」
と優しく声をかけてくれました。
最後にはお手紙をいただくこともあり、優しい方に恵まれてよかったと思っています。
休みは取れるのか?
結論、休みは取れるけど、不規則です。
ホテル業界が24時間、365日稼働のビジネスモデルなので
シフト制となっています。
土日が必ず休みということはなく、サラリーマンの働き方と全く違います。
そのため、大学時代の友達などと予定が合わないこともかなりあります。
例えば
- 日曜日から金曜日まで6連勤
- そのあと、まさかの4連休
こんなことも普通にあったりします。
あとはしっかりした企業であれば有休をちゃんと取得できますので、
休みを確保することは可能です。
とはいえ、土日休みじゃないよというところは
抑えておく必要がありますね!
大変なことばかりではない!ホテルマンでよかったこと
ここまで、ホテルマンは決して楽な仕事ではないよ、というのをつらつらと書きましたが、、
ホテルマンを経験して良かったことも結構あるんです!!
個人的な意見にはなりますが、ホテルマンで良かったことは次の通り。
- 全国各地を旅しながら働ける
- お客様に感謝された時が何よりも嬉しい
- 効率的に仕事をするスキルが上がる
- コミュ力上がる
全国各地を旅しながら働ける
旅しながら働くというと大げさですが、
特にリゾート系のホテルであれば、
数年ごとに違う地域の施設に異動
または、特定の施設に人手が足りない場合、出張することもあります。
私は1回出張を経験し、地方で住み込みで働きました。
その時はリゾートバイトのような楽しさがありました。
休みの日には、観光地に出かけて、おいしいものを食べたりできました。
お客様に感謝された時が何よりも嬉しい
お客様の声がダイレクトに聞くことができる
この職業の醍醐味でもあります。
特に、誕生日のお客様にバースデーケーキをサービスすることが何回かありました。
その時は、お客様の大切な思い出を一緒に作っているんだ、という感覚、
サプライズが成功したときの達成感は一生ものです。
時にはお客様が涙ぐんでいるところを見ると、こちらまで泣きそうになったり、、
ここまで頑張ってきてよかったと思う瞬間があります。
効率的に仕事をするスキルが上がる
この業界で仕事をすると、仕事のスピードが爆上がりします(笑)
要領の悪い私でも、入社前より格段にスピーディーになりました。
先輩方に指摘をいただいて成長した部分、自分で改良を重ねた部分とあります。
基本的には、レストラン業務の場合、お客様は毎日違えど、
仕事内容は一連の流れを毎日繰り返すことが多いです。
なので、1ヶ月もすれば自然と流れが染みついてきます。
効率的に仕事をする力は、どの仕事でも必要な力です。
「100点じゃなくても構わないからとにかく早く出せ」
そんな言葉をよく聞きますが、
まさにその力が最も早く身につきます。
コミュ力上がる
接客業というだけあって、一人で黙々と業務を行う仕事ではありません。
上司や先輩、お客様と常にコミュニケーションと報連相を欠かさず行います。
なので、
- 報連相スキル
- 雑談力
このスキルはかなり上達するはずです。
仕事で、コミュニケーションを必要としない仕事はほとんどありません。
どの職種でも求められるスキルであることから、ホテル業界で培ったコミュ力を活かして
営業職や販売職などの転職に成功する人も多いですね。
まとめ:ホテルマンになるには相応の覚悟が必要
ここまでいかがでしたでしょうか?
とても華やかな業界だと印象を持つかもしれませんが、
実際はとても泥臭いとにかく疲れる仕事です。
これからホテル業界に入社したいと考えている就活生の皆さん、転職したいと考えている方は今回のことを知ったうえで
- なぜホテル業界に入りたいのか
- この業界でどんなことを得たいのか
じっくり志望動機を練ってほしいなと思います。
ホテルマンの仕事や接客業について、聞きたいことがありましたら
TwitterのDMでお気軽に声をかけてください。
詳しい仕事内容など、お答えできる範囲で解答します。